Capillary Stove 毛細管現象利用式アルコールストーブ
この構造での考察は最終となります。(たぶん・・・)
<材料・道具>
・65mm(350ml)空き缶2本
・定規
・カッターナイフ
・画鋲
<内筒>
・高さ35mm
・幅は缶周囲長をそのまま使用する
・接合部ははめ込むのみ
・寸法図参照
<副室ヒダ>
・高さ24mm
・幅は缶周囲長をそのまま使用する
・寸法図参照(16ヒダ)
・噴出口:8ヶ所・0.8mm
・画鋲で噴出の向きを決めながら開ける
・高さ10mm
・上部構造をはめ込む
・外筒上縁を上部構造外縁の内側に折り込む
・このとき上部構造と内筒との間に隙間が出来ないようにしっかり押しつけながら行う
・全高:38mm
・重量:12.5g
・容量:60ml
・プレヒート:10秒以内
・アルコール50cc燃焼時間:17分
<Fire!!!!>
eizo様
早速お返事をいただきありがとうございます。
おっしゃるとおり、上部構造の中央の大きな穴から炎が出ていて、それが上部構造の穴の端から出ているように見えます。
このウェブサイトの動画では、中央の穴からは炎はでず、8個の穴からだけ炎が出ていて、見た目もキレイに燃焼しています。このような状態で燃焼できるようにするのが理想なのですが、うまくいきませんでした。
ご指摘のように、図面通りであれば副室ヒダと内筒の寸法の差は1mm程度しかないので、もう少し差を大きくして作ってみようと考えています。
ありがとうございました。
何回かこの構造・寸法で作ってみました。燃焼させてみると、穴からだけでなく、上部構造と内筒の隙間があるのか上部構造の内側からも炎が出てきているようです。
上部構造と内筒をうまく密着させ隙間をなくすことができるようなコツがあれば教えていただけるとありがたいです。
秋山徹様はじめまして
上部構造の内側というと中央の大きな穴のことかな?それでしたら問題はないと思います・・・
上部構造と内筒との隙間からということでしたら
副室ヒダと内筒の寸法に注意してください
内筒に比べて副室ヒダが長いと締まりきらない場合があるかもしれません
缶によってわずかな寸法違いがあるので臨機応変に対処する必要があります
問題がなければ外筒上縁を内側に折り込む際にしっかり押し付けながら行えば隙間はほとんどできないと思います
tetkさんコメントありがとうございます。
副室は外周2mm程になりますが、毛細管現象は隙間の細い部位があれば起こっています。
容量60mlは内口すれすれまでの容量なので最大に入れた場合は燃料がある程度減らないとジェットにはいたりませんね。
開始燃料50mlで10秒強といったところでしょうか。
黄炎現象について
このストーブでは燃焼を開始し時間が経ち、本体の温度が高くなり、燃料もガスの温度も高くなっている状態のはずなのに安定した(?)黄炎を出しています。
そのため、ガスの噴出量が多く、周りの酸素が少なくて不完全燃焼しているというのが一番の原因だと考えていますが、どうなんだろう。
キャピラリ型に至る手前、パイプレスフープの構造に見えます。これだけ隙間が大きいと、毛管現象は発生していないんじゃないでしょうか?
それと燃料60mlでも10秒以内ですか?
黄炎は、気化ガス温度が低い(沸点に近い)まま噴出していることに起因しているのではないかと想像しています。液体のアルコールが、例えば40度くらいでもジェットが噴出されるのがフープの特長です。そのため80度程度の気化ガスが噴出して、黄色になっているのではないかと。残り燃料が少なくなると青炎になりますよね。
気化ガスがジェット孔まで到達する距離を稼ぎ、移動する時間を長くして温度を上げるのが一つの手段です。それ以外の方法は、今現在最先端の研究課題ですね。